高年齢化による役員のなりて不足、これって本当ですか?

最近何かと話題となっているマンションや団地における役員のなりて不足問題。

一番の原因は区分所有者(住民の皆様)の高年齢化と言われていますが、果たして実態はどうなんでしょうか?

おそらく区分所有者(住民の皆様)の高年齢化が進んでいるのはまぎれもない事実だと思います。

 但し、最近になって高齢者様と接する機会の増えた私からすると単純に「高年齢」を理由にするのは違うのではないかと考えるようになりました。

なぜなら、80歳を超えても元気な方はたくさんいらっしゃいますし、お身体が不自由であっても考える力(知能)には問題のない高齢者様も多いという事実を知りました。

現実を知らないと、単純に「高齢者=役員は無理」という数式を作ってしまいそうですが、ここは一旦現実に戻って各高齢者様ごとに判断をさせていただく必要があるように思います。

 もちろん、高齢者様ご本人の立場で考えた場合には、今更管理組合の役員など荷が重すぎるということになるかと思います。気力も体力も知識も追いつかないと思われるのも無理はありません。

でもこれって、高齢者様にでもわかりやすい説明をすることによって、またwebなどを上手く使うことによって乗り切れるような気もしています。

 これからの時代、マンションや団地に居住されている方々の大多数が高齢者様となると思われます。そうであればなおさら、高齢者様のご意見は貴重なものとなります。

「自分たちのマンションや団地は自分たちで守る。」

 我こそはと思われる高齢者の皆様、高齢であること、あるいはお身体が不自由であることを後ろ向きに考えず、自らのマンションや団地のために是非管理組合の役員をお受けいただけましたら大変うれしく思います。

 それでも本当に立ち行かなくなった時、その時には初めて第三者管理方式を検討するなど他の管理組合運営方法を模索することになるのだと思います。