新型コロナウイルスと管理費等の支払いについて

 新型コロナウイルスの影響で、経済的にも大きな影響が出ています。報道でもご存じのことと思いますが、職業によっては仕事がなくなる方々も多くいらっしゃるようです。私の知る限りでは、工場や倉庫での派遣の仕事、あるいはリラクゼーションなどの人の身体に接する仕事などではかなり仕事量が減少しています。

 このような状況を踏まえ、国としても融資制度の充実や公共料金や税金の支払い猶予などの対策を検討しているようですが、それと同じように対策が必要となってくるのと思われるのが管理費や修繕積立金の支払いだと思います。

 マンションや団地にお住まいの方々ならご存じかと思いますが、管理費や修繕積立金というのは、毎月、管理組合員が居住しているマンションや団地の管理組合に支払っているものです。

 この管理費や修繕積立金の金額は決して安くはないので、万が一収入が途絶えるような事態になると、その負担がかなりの重荷になります。そして困ったことに、家計のやりくりに困ると真っ先に支払いが滞る可能性が高いのが、この管理費と修繕積立金です。

 今後、マンションや団地の管理組合においては管理費や修繕積立金の支払いが滞る(滞納)が増える可能性も念頭において、何らかの対策を考えておく必要があるのではないでしょうか?

 現在の経済状況からして、支払いが滞るのもやむを得ない状況と言えるかもしれません。その際、皆様の管理組合としてはどのような対応を取られますか?今まで通りの支払い督促を続けますか?それとも、一定期間の支払い猶予を認めますか?

 非常に難しい問題ですが、今後検討しなければならない事態となるかも知れません。